腰痛の薬物治療におけるメリット・デメリット
腰痛の治療には、マッサージや姿勢や骨の矯正、外科手術やコルセット等で患部を補助しながら回復を図る方法と多岐にわたり、それらを組み合わせながら治療を行います。その中でも薬物治療は、効き目が早く、腰痛の苦痛を和らげる為に多く使用されます。
薬物治療のメリットは、痛みを和らげて日常生活を送りやすくし、腰痛により蓄積されるストレスを抑えられることにあるでしょう。
腰痛の恐怖から体を庇うあまりに、動作や姿勢が不自然になると、その分、筋肉は緊張して固まり疲労物質が溜まりやすくなります。また痛みによって体を動かせない為に、その他の筋肉も堅くなってしまい全身の血行が悪くなって、腰部以外の痛みも抱えがちになります。
また過度のストレスは、自律神経の働きを悪くし、それによって痛みが促進される状態を引き起こします。腰に刺激が起こると、その信号は神経伝達物質として脊髄の神経経路を伝って脳へ送られますが、過度にストレスにさらされると、この伝達物質が異常をきたし、小さな刺激でも大きな痛みとして脳へ伝わってしまうようになるのです。
そしてこれらが重なり合うことで、益々体を動かすことが辛くなって腰痛が悪化するという悪循環に陥ります。薬物治療では、鎮痛剤や消炎剤により痛みを和らげ、筋弛緩剤やビタミン剤、また血管拡張剤により血流を促したり、抗うつ剤に精神をリラックスさせることでストレスを改善していき、悪循環を断ち切りやすくなるでしょう。
しかしこれは一時的なものであり、根本的な腰痛の治療にはなりません。これが薬物治療のデメリットとなるものです。
腰痛を薬物によって和らげることに慣れてしまうと、根本的な治療が遅れてしまい、かえって腰痛を悪化させることに繋がるのです。また薬物は多量に使用したり、長期間にわたって使用することで副作用を起こしやすくなります。
特に腰痛の原因が姿勢や骨の変形、また内臓疾患によるものである場合、薬の効力が切れればまた痛みが再発してきます。これらを治療する為には、日常生活での姿勢の強制や運動、また原因に対する治療が必要となるのです。
薬物治療は腰痛において、非常に有効な手段ですが、万能ではありません。短期的な改善と、長期的な治療を行うことで腰痛を軽減するよう心がけいきましょう。



